私の医療ドラマとの付き合いは古い。その端緒は恐らく山口百恵が出ていた「赤い」シリーズであろう。

山口百恵すら知らない若い人がここを読んでいるとは思えないが、「赤い」シリーズを知らないことは十分に考えられるので解説しておく。「赤い」シリーズは、「赤い迷路」「赤い運命」「赤い疑惑」「赤い衝撃」「赤い絆」(ここまで山口百恵が出ている)「赤い激流」「赤い激突」「赤い嵐」「赤い魂」そしてシリーズ最終作で山口百恵引退前の最後のドラマである「赤い死線」とタイトルに「赤い」の付くドラマシリーズで、分かり易くいうとドラマの演出がくさいことで有名な「大映ドラマの往年の作品群」である。

で、その中で私が幼い自分に祖母の家で見た「赤い運命」のモチーフが、主人公の山口百恵が何かのはずみで放射線を浴びて白血病になってしまうものであった。面倒くさいの全文を引用する。

放射線医学専攻の助教授(宇津井健)の17歳の娘(百恵)が、偶然居合わせた病院の事故で放射線を浴びる。その時、大学生の三浦友和に助けられ、その後2人は恋に落ちる。しかし百恵は白血病に冒されており、生きる望みは友和との恋なのだが、百恵には出生に秘密があり、実父は友和の父(長門裕之)で、友和とは異母兄妹であった。実母はパリにいる『おばさま』岸恵子。出生の秘密・許されぬ恋・不幸の特盛りという、『赤いシリーズ』の定番を作った傑作。百恵はこの作品で一気にブレイクしてしまった。

今読み返しても面白そうな筋は脇に置いておくとして、幼心に白血病の恐ろしさを知ったときに初めて私は死を意識したような気がする。その後みなさんにもおなじみの「白い巨塔」で白衣に憧れ、手塚治虫の「ブラックジャック」で完全に目が覚めることになる。

その後私の医療物好きは「シカゴホープ」と「ER」の放送がスタートするまで封印されることになる。どちらにしてもこれほどドラマやマンガで質の良い医療物は好きなのに、実際の病院は大嫌いなのである。

何がいいたいかというと結局今日も病院には行かなかったのである。雨が降っていたからという小学生並みの理由で自分を納得させてだ。アホっぽいのにもほどがあるというものだ。

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