悩みのない人はいないだろう。どんなに脳天気で、楽天主義な人でも、お金や才能に恵まれている人も同様だろう。もし悩みがない人がいるとしたらその人の人生は退屈で退屈で仕方ないと想像出来る。
とはいえ、できれば悩みは少なく、軽く、ほどよいに越したことがない。よく言う「贅沢な悩み」というのがあるが、それなども悩みの範疇に含めると人生のほとんどは悩みなのではないかとさえ思う。
私はよく独身の頃「金で済むことだったら」と冗談交じりにいっていた。実際に私にお金があるわけではないが、それでも金で済む悩みというのが如何に軽微なものであるかをイヤというほど知っていたからだ。
逆にいえば、金では済まない悩みを抱えている人の悩みこそが本当の悩みといえるのではないだろうか。例えば健康を害しているというのは最も深刻な部類の悩みだろう。この季節でいえば「花粉症」というのは案外軽視されているかもしれないが、かかっている人にとっては辛い悩みだ。
私にとっても悩みはいくつかあるが、ここ数年ではたった一つといっていいだろう。それは「仕事」のことだ。2年前の4月に退職して以来私は自分がやりたい仕事は出来ずにいる。それでも何とか全く無職ではなく糊口を凌ぐだけはやって来たし、現在は職種こそ希望のものではないが、決して贅沢は言えない厚遇を受けている。
本当に人生は思うようにはいかないものだ。人間関係や、タイミング色んなものの妙を感じずにはいられない。明日はっきりするがどうやら再び転職活動を再開することになりそうだ。
私はこの2年間で2つの真理を得た。1つは「やりたくないことは絶対にやらない、逆にやりたいことは石に齧り付いてでもやる」ということ、そしてもう1つ「就職は結婚と一緒でタイミングと縁」だということ。
私は考えうる最良の伴侶を得ている。その点からいえば、この上就職にまでそれを求めるのは「贅沢な悩み」なのかもしれないが、私は知識と経験を得て今までより進化していると信じている。
自慢するわけではないが、私は女性にはそれなりにもててきた。人間的には未熟な私だが、人間関係に関しては自信があった。同様に考えれば、就職もさほど難しいことではないだろう、と思っている。
ここしばらく落ち着いていたが、又明日から激流に身を投じなければならないようだ。
どうなることやら、乞うご期待!