指揮者仲間から、「新世界より」をやる時は三楽章に注意するように言われたので、2ヶ月前に集中的にやったつもりでいたのに、久しぶりでやると全く合わない。演奏会3週間前なのに、すごいずれまくりの三楽章になった。
これは悪口ではなく、事実なのだがうちの楽団のファーストヴァイオリンは楽譜が読めない人が多い。これは恐らくへたくそなアマオケに特徴的なことなのだと思うが、ヴァイオリンを始めたばかりの初心者はセカンドヴァイオリンの常にメロディー下でハモっているようなパートだと音が取りにくいので、二つの選択をすることになる。
1つはいくら音が取れなくても、楽譜を読もうと努力して、逆にハイポジションは難しいという事実と向き合い、セカンドヴァイオリンを選ぶ。
もう1つはそもそも楽譜も読めないし、ハモるようなパートは音も取れない。それだったら耳馴染みのよいメロディーラインの方が練習がしやすかろうと、ファーストヴァイオリンを選ぶ。
どちらも、個人の選択だからやりたい方をやりなさいというのが私の方針だ。だからうちの楽団のファーストヴァイオリンは楽譜が読めなくて、リズム音痴でテンポ音痴な人が多い。常に自分の耳を基準に練習しているから、音もリズムも楽譜通りには出来ないし、メトロノームかけて練習しないので指揮に合わせテンポを取るということが出来ない。
三楽章の98小節目、練習番号2のところでa tempoするのだが、ファーストヴァイオリンはその前のテンポからの切り替えを指揮棒を見てすることが出来なくて、なおかつ、その後の3拍目と1拍目の休符が2拍分休めずに、ずれるのだ。
実はこの現象は練習番号6のところも一緒で、そういう意味ではこの3楽章は全くうちの楽団にはハードルが高いのだ。
この問題は指揮の技術ではどうしようにも矯正できない。せいぜいテンポを遅くすることくらいだが、この曲の3楽章がゆっくりというのはまったく別の曲になってしまう。
いまからどうにもなる問題ではないので、あとは回数重ねて何回も辛抱強くやるだけだ。

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