今度の演奏会のメインはリロイ・アンダーソンを特集する。
誰もが聴いたことのある、トランペット吹きの休日やソリ滑り、タイプライターの作曲者だ。
トムとジェリーでも使われてたと思うし、運動会の定番でもあったから耳馴染みはあるはずだ。
残念なことにクラシック音楽の世界では、アンダーソンの位置は高くはない。
例えば毎年ウイーンフィルがニューイヤーコンサートでヨハン・シュトラウスを取り上げるが、シュトラウスだって、当時の世相を反映したパロディみたいな曲や、常動曲の様な冗談みたいな曲も書いている。
私はそもそも音楽家に優劣を付けるのが気に入らないが、取り分けアンダーソンを低く見る人間には我慢がならない。
やって見てわかるが、アンダーソンでアンサンブルして、それらしく聞かせるのはなかなか難しい。パートによって譜面が簡単なこともあるが、ベートーベンは譜面通りにやれば熱演となるのに対し、アンダーソンはそうはならない。
曲らしく演奏することの難しさで言えばモーツアルトに匹敵すると思う。
実はアンダーソンは指揮者としてはつまらないことこの上なしだ。裏を返せば演奏者にのびのびとやってもらえる曲なのだ。
クラシックは高尚だみたいな錯覚を早く撲滅したいものだ。

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