うちの楽団での11回目の演奏会。私は指揮のことで緊張することはないが、オケのメンバーの緊張が伝わってくるのか、また、演奏会全体が成功するのかは心配でソワソワはするようだ。
数回前から、演奏会の運営については楽員に任せているので、心配はしていないのだが、うちの楽員は真面目過ぎて、どうしてもやり過ぎてしまうのが心配だ。
まぁ、心配は尽きないので、私はのんびり指揮者控え室でリラックスすることにしている。
今回は映画音楽とアンダーソンの気軽なプログラムで、これはオーケストラを気軽に聴きに来て、身近に感じてもらいたいからだ。
演奏会では、来てくれる人、スタッフ、そして演奏家がみんな楽しめないとならないと考えている。そしてそのホストは私なのだ。全員を楽しませるために知恵を絞るのだ。
今回、楽員に内緒で、本番だけコスプレをした。
まずは、インディ・ジョーンズ
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続いてハリー・ポッター
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笑わせるためだけにやった、タイタニックのローズのつもりの金髪
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言わずもがなのダースベイダー(楽員にも内緒だったのでリハーサルなしだったのだが、本番では暑くて、前が曇り、汗が出て大変だったので曲の途中で脱いでしまった)
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そしてパイレーツオブカリビアンの海賊風バンダナ
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指揮者なんて客席を向かないので、楽員だけを笑わせるためだけにこれだけの仕込みをやったのだ。
そしてお客さんには、アンコールで第九を歌ってもらった。プログラムの気軽さと共に参加する演奏会をやりたかったのだ。
私はこれをビジネスにはしていないが、正しいと思うことをやるには、自分でやらないとダメなのだということはよく分かった。
終演後ロビーに挨拶に出て、多くの人に声をかけてもらったのが、本当に嬉しかった。
うちの楽団は演奏会を目的にしている楽団ではない。毎回の練習を目的にしている楽団だが、それでも演奏会が楽しいのは事実だ。大変な思いもするが、それを乗り越える価値がある。
演奏会は麻薬なのだ。大人になって学園祭の興奮を再び味わえるのだからやめられないのだ。

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