パリに初めて行ったとき、その街並みの美しさに感心した。歴史と雰囲気に加え、街を美しく作ろうという意思が感じられる上に、そのセンスが良いと、ぐうの音も出ないほど感心した。

その思いはプラハに行ったときに上書きされ、いまでもその思いは新鮮に蘇る。

翻って東京の醜悪さはどうだろう。例えば、私が毎日歩いて帰る白山通りにあるラーメン屋は華美なネオンを激しく明滅させ、悪目立ちをしている。

うちの近所に最近出来たビルの一階の奥まった所にある駐車場が、千駄木の住宅街の真ん中で、白ではあるもののLEDのはっきりとした、周りとはまるで不調和な「空」という文字を主張している様は、醜さを通り越して、吐き気と目眩がする。

何でも規制すれば良いのだとは思わないが、そこに住む人間が主体性を持って声を上げないと、悪貨が良貨を駆逐することになる。

ヨーロッパのように、努力をしないと街並みも伝統も守れないのだ。

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