大河ドラマを見ていて、私程度の知識があれば、それが史実か、伝承か、創作かが分かるが、そうでない人は、色々騙されるんだろうな、と思う。

「軍師黒田官兵衛」では明智光秀がどのような経緯で謀反を起こしたのかが、随分細かく、長いネタ振りで描かれている。

光秀の謀反については、最近教えて岡山だかの美術館で新資料が出て、四国説を裏付けるとニュースを賑わした。

諸説には、本人の野望説、怨恨説、四国説、将軍説などいっぱいあるのだが、どうやら、今回のドラマでは天皇説をとっている。

「日の本に王は二人いらぬ」と信長が光秀に囁くシーンが印象的に使われた。

これも有力な説だが、果たして他人のために、いくら天皇のためとはいえ、謀反に及ぶか、私には疑問があるが、歴史の真実を知る良しはないし、結果のでた後世の人間としては、あれこれ想像して楽しむのが正しい有り様だろう。

想像と言えば、信長がもし天皇を排していれば歴史はどう変わったろう?本当に唐、天竺まで出征したろうか?秀吉でさえ朝鮮まで行っているのだから、信長ならやりかねない。

家格や門閥を排し、商業を栄えさせた信長だから明治維新が300年早く訪れたことになるだろうか?いや、結局は武家が支配する社会が長く続いただけかもしれない。

色々想像できるが、一つだけ思うのは、天皇がいてもいなくても、太平洋戦争のようなことにはなっただろう。信長後の世の中であればもしかしたら勝ててたかもしれないが、負けた時に、私は個人的に天皇がいたおかげで、戦後の復興がこんなに早く上手に出来たのだと思っている。

伝統と継続性のシンボルがあったからこそ方向性を見失わずに進めたのだと思う。

信長がそうした権威や伝統を破却していれば、日本人のメンタリティは多いに変質していたのだと思う。

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