私はチラシを作る仕事をしているが、今日はお茶の頒布会のチラシの打ち合わせがあった。

頒布会というのは、一回申し込むと、月に一回とか定期的にテーマに沿った商品が届く企画で、デイアゴスティーニの本なんかも広い意味での頒布会だ。

打ち合わせは大抵、担当者と二人でやるのだが、ごく稀に取りまとめの発注先(丁合いというが)の人も来て、企画の意図や、打ち出しの方向性について直接やりとりをさせてもらう。

やはりなんでもそうだが直接聞くと、話しの圧力や熱量が全然違ってくる。売らんがための熱量はクリエイティブにはマイナスなこともあり、担当者と二人でやるのだが、たまにはそういう熱に当てられるのも悪くはない。

今日は4軒ものお茶農家の方たちと丁合いさんの5人を相手に打ち合わせ。

クリエイティブには冷静さが必要で、客観的であること、そして土下座して物を売るのではなく、緻密な計算が必要だと思っている。

私の立場で言えば、頒布会全体の売り上げに対して責任があり、チラシに割く予算を配分しなければいけない。

力を入れないと売れない物がある一方、無駄に予算を投下しても目の出ない物もある。担当者には言えないが、負ける戦いを避ける場合もあるのだ。

しかし農家さんを前にしてはそんなことは言えない。私の元々持っている志向は農家よりなのだ。儲けなんかなくても、日本の農業の継続のために楔を打ちたい。価値が分からない人を、啓蒙して、新たな価値を提供したい。

逆に農家さんを相手にすれば、私の持っている思いを存分にぶつけられる。そして、そういう私の熱い思いをビジネスマンは青いと言って一笑に付す所、農家さんは意気に感じてくれる。

正直あまり予算をかけられないのだが、直接会うとつい熱くなって大風呂敷を広げてしまった。

その意味では、大人数でやって来た先方の作戦勝ちだったかもしれない。

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