私は小学校の頃から死についてはずっと考えてきた。母親が死ぬかもしれないと聞いたときは、死んでいなくなるといことが理解できなかったわけだが、朝は誰が起こしてくれるんだろうか?とか、ご飯は誰が作るんだろうか?とかそんなことばかりを考えていた。

でも、死んだら意識はどうなるのか、死ぬ瞬間はどんな感じなのか?魂は輪廻するのか?するとしたらその魂はどこに行くのか?

死後の世界や、幽霊の存在、死ぬときは痛いのか、苦しいのか?

誰もが考える事だとは思うが、私は死ぬが怖いというよりも、死んで誰もが自分のことを思い出さなくなることが嫌だな、と思っていた。

そのうち、親しかった人や、友人も死ぬようになり、死が避けられないことを理解し、それが突然来ることも分かった。

だから、私は近藤先生ではないが、癌になって余命がある程度分かるというのは幸せなことだと思うようになった。

実際、親父は心筋梗塞であっさり逝ったが、お袋とはこうやって少しでも、時間を過ごせている。

昨年荘子を読んで、大いに感銘を受けたが、無為自然に死を受け入れる穏やかな気持ちになったのは、今までの人生経験のお陰だとおもう。

死ぬも生きるも一緒。良いとか悪いとかではないのだ。

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