安倍総理が、国会で「我が軍」と自衛隊を呼称したそうだ。2点問題になっていて、「我が」が、安倍総理のという意味かという稚拙な疑問と、自衛隊が軍なのかという深い問題だ。

まず、最初の問題は、国語力のない人間が多いため、よく起きる揚げ足取りで、「我が」というのは個人の場合もあるが、我々のの意であり、我が国のまでを含意している。

文字を文字通りにしかとらないのは本人の勝手だが、社会的には、文字の含意については考慮されるべきだし、「骨が折れる」というのは、手間がかかるという意味で、本当に骨折するわけではないのだ。

さて、バカに付き合うのはこれくらいにして、後段は深遠だ。

まず、事実として、「軍」か、そうでないか?といえば、定義の問題はあるが、武器を用いた組織なのだから、軍だろう。あとは、それをどう呼称するか?という本音と建前だ。

あれを軍と認めたら、軍は持てないとした憲法に違反する。だから、絶対にぐんと認めるわけにはいかない。

これが幅広く認められるのならば、みんな軍だと思っているものを、揃ってそうじゃないという社会創意の元に取り決めようぜという、社会契約が成り立つ。

それは「人を殺しちゃダメなことにしようぜ」というのと、一緒だ。良いか悪いかの話ではなく、そういう取り決めなのだ。

こうした本音と建前は他にもいっぱいあるのだから、何もこれだけを取り上げて目くじらをたてることはない。わたしは天皇制支持者だが、天皇の権威は社会契約に基づくものだ。

そして、現実、自衛隊を軍と認めたところで、憲法に違反していたとして、自衛隊を破棄出来るのか?出来ないとしたときに、それを誰に認めさせることも必要だが、よりよく前に進む方向を探る方が建設的だと思う。

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