午前様だったから少しゆっくり眠りたかったのだが、何しろバスが30分に一回とかいう、気の狂うようなペースなので、通勤時間に札幌の地下鉄に乗る羽目になった。

多分人生で三回めではないだろうか?

中島公園駅から乗ったときは、東京同様に満員で、すすきの駅から少し乗ってきて、大通公園でほぼ全員降りた。そのあと麻生まで座って行けたのが、東京とは違う点だな。

バスに乗って病院までは、のんびりしたもので、9時過ぎには病院に着いた。11時には出なくてはならないから、2時間はいられる。

お袋の顔を見ながら朝ごはんを食べた。

「おはよう」と声をかけたが、今日は殆ど寝ていた。

二時間、お袋に話しかけるというよりは、独り言を二時間やってみた。いい思い出も、嫌な思い出もあるが、こうなってしまうと、お袋に恨みつらみをぶつける気にはなれない。

正直に言えば、このままお袋のそばで見守っていたい気持ちがある。何にもできないが、ただそばにいたいのだ。

時間になり「五月に来るからね」と声をかけて病院をあとにした。麻生までバス。麻生から新千歳までバス。そして千歳から成田。成田から東京駅までバス。さらにそこからうちまでバス。こんなにバスに乗ったのは人生初めてだ。

お袋がこの先どれくらい生きるか分からないが、一回でも多く会えたらいいな。

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