私は先祖が会津藩士であったと聞かされていたので、薩長、特に長州は大嫌いで、山口出身と聞くだけで反射的に顔をしかめていたりする。

今回の大河ドラマも、見るつもりはなかったのだが、私も歳をとり、嫌いな敵だからこそきちんと知る事が重要だという理くらいはわかるようになった。

確かに私は吉田松陰も久坂玄瑞も高杉晋作についてもよく知らない。翔ぶが如くは呼んだので木戸孝允は多少知っているがそんなもんだ。

ドラマも見て、それらの人々についても調べてみた。

なるほど高杉晋作は確かになかなかの傑物だったようだが、贔屓目なしに、吉田松陰の傲慢で自己中心的な行動は全く評価できないし、久坂玄瑞も堅物の朴念仁だ。

勝海舟がこんな事を言っている。

「高杉晋作。年は若し、時が時だつたから、充分器量を出さずにしまつたが、活気の強かつた男さ。吉田松陰。マジメな人だつた。漢書は読めたし、武士道は心得て居るし、なかなかエラ物だつた。長州では、殺された者の中になかなか人物があつたよ。今ぢやア伊藤さんが一番えらからう。生きてるからネー。」

このえらいは勿論皮肉だ。

勿論長州も会津も国を思う気持ちはあったとは思うが、こうして敵味方になるというのは、極論すれば、両方ともに、持論に固執したバカヤローなのだな。

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