私はお袋から「それで暮らしている人がプロ」と教わった。然しどうもしっくりこない。では試験通っただけで何もしていない公務員は行政のプロか?人気投票で受かったタレント議員は政治のプロか?

そもそも株や為替で暮らしている人は、金融のプロか?

プロの経営者と言われる人がいる。本当にそうか?たまたま運が良かっただけではないか?

ここで珍しくプロ野球の話題になる、我が日本ハムファイターズの今日の先発は二刀流大谷。対するライオンズは最近不調だがエース岸。

素晴らしい投げ合いのゲームの決着は大谷の一球の失投で決まった。本人悔しかったろう。ゲームに負けて栗山監督が「あの一投の意味は本人も分かっているでしょう」と言っていたのが印象的だった。

そこで私の目が開いた。プロとは「失敗できない」のだ。そういう仕事をしている人がプロなのだ。

ユニクロの柳井さんは「1勝9敗」とかいう本を書いていて、私はずっと違和感があった。

勿論挑戦することは大切。

然し例えば自分を執刀する主治医がそう言っていたらどう思うだろう?手術は任せられない。

犯人を追っている警官が、火を消している消防士が、そして国を守っている軍人はそう言えるだろうか?言えないはずだ。

結局ビジネスなんて人の命のかからないゲームなのだ。そしてほとんどの経営者は、スケールが大きいだけで、パチプロとあまり変わらない存在なのだということが分かった。

ビジネスで命を落とす人もいるが、それは外科手術とはわけが違う。そして、それこそが私の最も嫌う、命よりもお金を優先している動かぬ証拠なのだ。

プロ野球だって、一球の失投で死なないし、100敗したって死なない。でも、失敗できない挑戦を毎日しているのは間違いないし、私はゲームのようにビジネスをしている人と時間を無駄にする気はない。

そして会社はゲームの駒ではなく、社会資本なのだ、人々の幸せに資するものでないとならない。一部の投資家や経営者の私物ではないのだ。

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