何でもそうだが、自分が今どういう状況なのかを知ることはとても重要だ。
例えば、将棋でもチェスでもいま自分は勝っているのか、負けそうなのか、それを知るからこそ次の手が指せる。
ところが、囲碁の場合、殆どの初心者は私がそうだからという訳ではないが、勝っているのか、負けているのか判断することが難しい。
自分が勝っているのに、必要以上に硬く守るのは手の無駄だし、自分が負けているのに気がつかずに、責め続けるのは愚の骨頂だ。
こういうことが囲碁のハードルの高さに繋がっている。
どうやら囲碁の場合は、この形勢判断がとても難しく、高段者でもプロでも、うっかり見誤ることがあるようである。
私は音楽の初心者であることから、オーケストラの指導者として初心者に分かるように音楽をやっていく自信があるが、囲碁の初心者としてこれからさらに初心者をどう教えたら良いかを考えると、これはなかなか難しい。
習うより慣れろ、なのかもしれないが、とにかく勉強しないとなぁ。
李昌鎬 私の形勢判断 (李昌鎬の伝統碁シリーズ)
李昌鎬 私の形勢判断 (李昌鎬の伝統碁シリーズ)